セカンドライフには様々なヨットがあります。
その中でも「これからヨットに乗ってみたい」という人に最もお勧めしたいのがShelly Fizzです。
先日セカンドライフで9カ国から70名以上参加してヨットのワールドカップが開催されましたが、その時に採用されたFlying Fizzというヨットをより簡単に操縦できるようにしたものです。
Fizz World Cupについてはこちら
Shelly FizzはOptimistという実在するヨットをモデルにしています。
Optimistは主にジュニア(子供)が練習するためのヨットとして世界中に普及しています。
Optimist
http://shop.pinbax.com/items/Optimist2Full.jpg
http://www.sail-world.com/photos/med_Optimist%20start%2005.JPG
http://www.sailing.org/images/news/07_OptWC(fleet)2_360.jpg
まさに初めて乗る人の為のヨットですね^^
Shelly Fizzの特徴は「操縦するのに数値を見る必要がない」ということです。
セカンドライフのヨットには、ヨットのマスト付近やHUDなどに様々な数値が表示され、それを見ながら帆などを調整するタイプのものもあります。
しかし、ヨットの操縦そのものをこれから始めようという人にはさらに数字をみながらというのはやることが多くて難しいと感じる人も多いです。
その点、Shelly Fizzには数値が一切ありません。
操縦する時に必要なのは「風見」と「テルテール」の2つだけです。
「風見」
ヨットは風を帆に受けることで走りますが、そのため風が吹いて来る方向へは進むことができません。
風が吹いて来る方向から少しだけ向きを変えれば走る事ができるので、風上を避けるようにして進む方向を決めます。
Shelly Fizzのマストの付け根に赤い風見が付いています。
この風見は常に風が吹いて来る方向を指しているので、風見が指している方向にShelly Fizzを進ませないように気をつければいいわけですね。
このSSではShelly Fizzの正面から風が吹いて来ています。これでは進めません。
このSSではShelly Fizzの左前から風が吹いています。これぐらい風上から向きを変えれば十分進みます。
「テルテール」
ヨットでは、風が吹いて来る方向に合わせて帆を外側に出したり、内側に引き込んだりします。
では何を基準に帆を動かせば良いかというとテルテールを使います。
テルテールというのは帆に付いている紐です。帆の両面に、同じ位置についています。
「帆の両面にあるテルテールが両方とも風で流れて横になっている状態」になるように帆を動かします。
Shelly Fizzではキーボードの上下矢印キーで帆を動かしますが、帆は5段階しか動きません。
両面のテルテールが横になっている状態を基準に、外側と内側に2つずつ動かす事ができます。
たとえば「やや引き込み過ぎ」では、帆の外側のテルテールが上手く流れず垂れ下がっています。
これは帆の外側に風が流れていないということになるので、帆を1段階外側に出すことで適切な状態になります。
「やや出し過ぎ」では帆の内側のテルテールが下がっています。この場合は帆を1段階内側に引き込むと適切な状態になります。
両面のテルテールが下がっている場合は、帆の角度が最も合っていないということになります。この場合はキーボードの上下キーどちらかを押せば片方のテルテールが流れますので、それに合わせて帆を動かしていくといいですね。
テルテールの状態はヨットの進む方向や走る速度ですこしずつ変わっていきます。
最適な状態からずれたら整えるという作業を心がけましょう。
ただし神経質になる必要はありません。
「あ、ずれてるな」と思ったら直すぐらいの気分でいきましょう^^
このテルテールを見ながら帆を動かすというのは実際のヨットでも行う作業です。
また、マストに風見がついているというのも小さなヨットでは一般的で、ヨットの速度や風速、風向などを数値で表示してくれる装置は搭載していません。
そういう観点からも、本物の小さなヨットを操縦するのと同じ感覚で楽しむことができます。
せっかくセカンドライフで疑似体験するのであれば、出来るだけ本物にちかい感覚を味わってもらいたいなと思います。
Shelly FizzはWYCのクラブハウス無料で配布しています。
クラブハウスには簡単な乗り方説明ボードもありますので、読んでみてください。
RLもヨットの季節です。まずはセカンドライフでヨットに乗ってみましょう^^
WayPoint YC
http://slurl.com/secondlife/Newport%20Bay/41/64/22